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世界は好きに乗り換えることができる

3年前の4月10日、長崎は大嵐で豪雨に見舞われていました。全国ニュースでも長崎の天気が取り上げられるほどだったそうです。
この日、台湾から緊急帰国した彼女が、長崎のどこにいるかもわからないぼくをずぶ濡れになって探してくれました。

彼女は、探しはじめてから二件目の病院でぼくを突き止めました。でもぼくはそこの病院に搬送されていたわけではなく、まったく別の病院にいたのです。

ではなぜ突き止めることができたのかというと、その二件目の病院で、受付の奥の部屋からたまたま出てきた女性が、ぼくの母がやっている華道教室の生徒さんで、ぼくの名前を聞いてすぐに両親の携帯に電話を取り次いでくれたのでした。

それでも彼女は面会させてはもらえませんでした。電話に出た両親も心身共に疲弊しており、まともな思考状態ではなかったのでしょうが、彼女への対応は冷たいものでした。

そもそも両親より以前に、彼女が長崎に向かうまでの間も、協力的に情報提供してくれる人など、実際には誰一人としていなかったのです。
知らなかったわけではなく、知っていても教えてくれる人はいなかったそうです。

それでも、どうにかして探そうとしてくれた。
辛い思いをしてでも、会いに来ようとしてくれた。
結果として、スマホが繋がってギリギリのとこで会うことが出来たから良かったんだけど。

このとき、彼女が受けた思いは、近しい友人に話すぐらいで、公にすることはありませんでした。ぼくもあの頃のことは、そんなに多くを語りません。本では少しだけ触れた程度だけど、実際には彼女にはもっと大変な思いをさせています。

気にしてないわけでもないし忘れたわけでもないけれど、話したところで誰も得をしないから書くことはありません。
でもほらご覧のとおり、ちゃんと根には持ってます(笑)

そういやこの頃、誰か知らない人のブログで、ぼくが事故に遭ったことを「罰がくだった」みたいなことを書いてるのを見ました。それでも言わせっぱなしにしてた。

ぼくが何かしなくても、その人はそういう思いを抱いてるうちは、幸せになることはないもの。
だからぼくについて誰が根も葉もないことを書こうが、静観してた。

結果として、すべてが味方にはたらいてくれました。むしろ、何も話さなかったことで功を奏したことがいっぱい起きた。

それにしても、ほんとあてもない中でよく探し出してくれたと思います。

「ねえ、事故に遭ったって知ったとき、つき合うのやめようとか思わなかったの?電話でつき合うことになったばかりで、そんなに情もなかったでしょ。やっぱやめようかなってならなかった?」
昨夜、彼女に聞きました。

「探しに行くことしか頭になかった」と即答でした。

えーと、ちなみに、うちの親父は、ぼくの足が切断かもと主治医から言われたとき、「それならいっそのこと助からないほうがいいかも……」と一瞬だけ頭をよぎったそうです(苦笑)

でも、ひどい親だとは思いません。
不憫だなと思いました。もしそうなったら、死ぬまで自分たちが息子の面倒を見てやらなきゃいけないと思ったのでしょう。
片足失ったぐらいで子供の未来を信じられないなんてね、悲しいよね。
こっちは万一その場合には、車椅子バスケをはじめて今度のパラリンピックに間に合うか本気で逆算してたってのに(笑)

親を毒親から解放してあげるのは子のつとめ。それを今までやってきたつもりでまったくやれてなかった自分を恥じたよ。
「親というのは子を切れん生き物なのよ。だから子から親を切ってあげないかんのよ。だけん『親を切る』って書いて『親切』っていうんよ」
と教えてくれたのは、ぼくの師の一人である城ノ石ゆかりさん。

だから、ぼくは親に対して人生最大の愛情と敬意をもって、両親を一刀両断した。この年になってようやくだけども。

さて、話が逸れてしまったけれども、彼女がぼくを探しに来てくれたときあたりから、どうも別世界に還ってきたような気がしてならないのです。
まるで、世界を思い切り乗り換えたような感じ。

というのも、ぼくがICUに運ばれてから、意識が回復して数日経過するまでのことが時系列でこと細かに書かれた手記を父が残してくれてるんだけど、ぼくが記憶してる日数とどんなに照らし合わせても、

一日足りない

つまり、ぼくの体感では確実に一日以上、多く経過してるんだよね。

あの、ひょっとして
UFOに乗った日か?

まあそれはなぞのままだけど、とりあえずは「世界は好きに乗り換えることができる」
とぼくはそう考えて日々を送っているけれど、だいたいそれでうまくいってます。

何が真理とかそんなのは実際のところはどうでもよくて、「ああ、幸せだなあ」とどんだけ感じながら毎日を過ごせるか?
それが一番よね。みんなはそんなことないかな。

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